Archives for カメラ印字検査

バンドシーラーの改造 噛み込み検知&IJP& 印字検査

キーエンスさんの高精度接触デジタルセンサー「GT2」をバンドシーラーに取り付けさせて頂きました。エンドレスベルトに挟まれて流れてくる袋の厚みを正確に測ることができます。

これにより万が一異物を挟み込んだままシールした場合、厚みの数値でNG判定を行える装置です。

また、袋の厚みはリアルタイムでデジタル表示されていて、設定値を逸脱した場合は不良品判定としてパトライトブザーで警報を鳴らします。

噛み込み検査をパスしてヒートシールされた商品はインクジェットプリンターで賞味期限とロット記号を印字して、その印字文字をカメラで有無検査を行います。

 

連続で袋をヒートシールが出来るバンドシーラーはとても万能です。そして、1台であれもこれもこなしてくれる万能さゆえにNG商品が発生しやすいという危険が潜んでいることも事実です。

その対策として、今回のような検査装置の改造取り付けは食品業界をとりまく時代の流れの中では、必要と認識されるに至っております。

 

このようなシール機の改造をご依頼くださるお客様のご要望は当社にとって大変勉強になります。シール機というニッチな分野における知識を蓄積出来る様に、経験を積み重ねていきたいです。

 

11年前・・・お客様のリクエストから始まりました。

今から11年前の2008年に印字装置付きベルトシーラーに印字検査カメラ装置の取り付け改造をしてほしいと、某食品包装工場の専務さんからのリクエストを頂戴しました。まずは印字検査を行うカメラの情報収集を行い精査した末に、オプテックス・エフエーさんの「CVS4」という文字認識カメラをチョイスすることに決めました。

[ 2008年 印字検査装置1号機改造 ]

ところが印字検査といってもヒートシールされた上に賞味期限を打刻された印字をカメラで読み取り、正確に判別することは極めて難しく、お客様のご要望である文字認識検査が行えるレベルにはほど遠く到底たどり着くことが出来なかったのです。

[ 2009年前期型 印字検査装置 ]

試行錯誤を繰り返した結果、印字検査カメラは印字の有無のみに限定して、それ以外の印字ミスの発生原因を考えその対策ソフトの開発に着眼点を合わせ力を入れました。

[ 2010年後期型 印字検査ユニット ]

 

その結果、今ではタッチパネルであらゆる検査パターンの能力を持たせることに成功し当社の標準仕様として関東のお客様を中心に現場で頼られる印字検査システムとして重宝されております。

間もなく2019年が終わりをつげ2020年を迎えます。新しい年はビッグイベント東京オリンピックが開催されますが当社にとりましても賑やかで実りある年となるよう熱い気持ち、冷静な頭、献身的な行動力を以って謙虚に邁進していく所存です。

お世話になっている皆様にとりましても慶ばしい2020年になりますようお祈り申し上げます。

2019年末日

ベルトシーラーに2台の印字検査カメラ搭載の特別仕様

お客様からご依頼いただいたベルトシーラーにインクジェットプリンターと印字検査カメラを取り付ける改造を先週末から取り掛かりました。

今回のシーラー改造はなんと印字検査カメラが2つ付いています。1つはキーエンスさん「IV-500」そしてもう一つはオプテックス・エフエーさんの「CVS4」が!この2台の印字カメラはお客様の使用状況として、シール目と袋の中央部分の2か所の画像検査をするために搭載する必要が生じたのです。

その結果、とても贅沢な仕様の改造マシーンが誕生しました。

このように用途や使用状況にピッタリ合うシール機のご提案から改造までの納品実績を当社では多数もっております。

そして私自身も実はもっとも得意とする仕事(趣味?)なのです!

ぜひ、シール機の「こうだったら使いやすいだろうな~」を当社にご相談くださいませ!